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「一般社団法人 日本バッハ協会」創立に寄せて 髙野昭夫

「一般社団法人 日本バッハ協会」創立に寄せて

ライプツィヒに住んで22年。
職場であるライプツィヒ・バッハ資料財団(バッハアルヒーフ)のお隣、カフェ・グロリアのテラス席でお決まりの炭酸水を注文し、聖トーマス教会の広場にあるバッハ像を眺める。
友人たちが通りかかり、いくつかの言葉を交わす。これが私の当たり前の日常である。

バッハに魅せられ、導かれて50年近く。夢のようなことが現実になっていた。
そして、本日2021年10月8日、夢にも思わなかったことが現実となった。
「一般社団法人 日本バッハ協会」の創立である。
多くの方々のお力添えを得て、僭越ながら会長職を拝命した。

不思議としか言いようのない偶然や奇跡が多くあった。
トラブルと思っていた事柄も、弁証法的に乗り越えられ、必ずより良い結果に収まった。
私は、所謂、正統派のバッハ研究者でも、演奏家でもない。
楽譜の読めない音楽ジャーナリストだ。
間違いなくバッハ界の異端児と言えるだろう。
そんな私がいま、導かれてここにいる。
異端児にしか為し得ない、「バッハの宣伝マン」をこれからも全うしていく次第である。

そして、当協会の理念でもある「みんなのバッハ」を体現していく。
バッハの旋律は、限られた者のみが享受できる特別なものではない。
すべての者に、平等に与えられた贈り物である。

最後に、今日までご支援ご協力くださった皆様には、人方ならぬご厚情を賜り、この場をお借りし厚く御礼を申し上げます。

髙野昭夫

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